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【2025/05/15 05:32 】 |
リターンホテル
GHSで、久々に短文。

暗いです。
ソウルコレクター主人公のその後。みたいな感じ。
ガールのほうです。



++
「お客様、どうされたのです」

グレゴリーは、薄暗い廊下でしゃがみこんでいる女を見つけ声をかけた。
暗くてよく見えないが、女は震えながら耳を押さえている。

グレゴリーは手にもった燭台を女の方を向ける、女の顔とグレゴリーの顔がお互いに明確に確認できた。
女は怯えきった顔で「うう」だとか呻いている、茶色をした瞳には涙がうっすらと浮かんでいる。
彼女は少し前にホテルへと戻ってきた客である。
ママの集めていた魂を命知らずにも盗み出し、それをあの気に喰わない死神に渡していた。
そして、その見返りに現実へと導いてもらい、必死に走って行った彼女。

しかし、一週間程してからに女は戻ってきた。
ただし、現実と冥界の境は酷く歪んでいるので一週間という時間はもっと長いのかもしれない。
一年か、それ以上かもしれない、だがそんなことは大きな問題ではないのだ。
以前のそばかすの特徴的な栗色の髪の少女の姿ではなく、彼女は成熟した女の姿をしていた。
瞳の色だけが以前と同じ茶色をしていた。
だが、グレゴリーには一目で彼女が逃げ出した少女であるとわかった。

 

その日は風が強く、フロントで記帳をつけていたグレゴリーは、風で半開きになっていた扉の隙間から彼女の姿を見つけた。

彼女はホテルの前で立ち尽くして、屋根の上に浮かぶぼんやりと月を見上げていた。
黒いスーツに薄いピンクのシャツ、色素の薄い髪を無造作に束ねていた。
森の中を歩いてきたせいかストッキングやヒールの靴にはところどころ泥がついていた。
グレゴリーは扉を開き、彼女に向って笑いかけた。
扉の開く音に気付いた彼女は月からグレゴリーへと視線を緩慢な動作で移した、その瞳にはただ疲労があった。
あまりに力なく、彼女は背後に広がる暗い森に吸いこまれてしまいそうであった。

「お客様、お疲れのようで御座いますね、さあ、どうぞ中へお入りください」
グレゴリーは風で扉が閉じてしまいそうになるのを押さえながら、彼女に声をかけた。
彼女は何も答えなかった。
ただ、彼女の目が「そこへ戻ってもいいの?」と訪ねていた。
風が彼女の髪を引っ張り、彼女をもどこかへ吹き飛ばしてしまいそうであった。

「おかえりなさいませ、お客様、ヒッヒッヒッヒ・・・・」
グレゴリーは引き攣った気味の悪い声で笑い、彼女をホテルへと迎え入れた。

 

それから女は丸四日、殆ど部屋から出てこなかった。
物音ひとつたてない生活ぶりであった。
孫のジェームズは以前、彼女に付いて回るほど彼女のことを気に入っていたようなのだが、そのジェームズですらその彼女が戻ってきたことを知らなかったようである。
以前と同じ部屋を用意してやったのだが、壁紙だけは薄い菫色のものに張り替えた。
そうした気遣いだけはグレゴリーは忘れない。
五日目、女は部屋から出て食事を摂るようになった。
女の目は虚ろであったが、グレゴリーの受け答えにはしっかりと答えた。
異常に他の宿泊客の目を気にしているようで、シェフの出した料理は食べるもののシェフと会話することは難しいようだった。
シェフの姿が視界に入ると、テーブルクロスに視線を移し震えながら食事を続けた。
用事があり、食堂を訪れたグレゴリーは、恐怖からくる震えからかシチューを上手く掬えず、スプーンと食器をかちかち、と何度もぶつけている彼女をみたことがある。
しかしシェフも自分の料理さえ食べてもらえれば良いようで彼女には関心が無いようだった。
あれ程、以前ホテル内で追い回したり追い回されたりしたのにあっさりとしたものだな、とグレゴリーは少し残念に思った。
他の客も彼女の帰ってきたことに段々と気がつき始めている、キャサリンなどは「あの子、戻ってきたんでしょ~?どうして挨拶のひとつもないのよ!」と憤っている。
ただ、二階の臆病なあのサボテン野郎などは、あれほど執心していたにも関わらず未だに彼女の存在に気が付いていない。
あのサボテンも部屋からあまり出ることを好まないから、彼女を見かけることもないからだろうが。
引き籠り同士、以前よりもうまくいくのではないだろうか。

「お客様、どこか具合でもお悪いのですか?」
グレゴリーは彼女に聞く、彼女はぼそりと「声が」とつぶやいた。
それは消え入るほどの声であったが、グレゴリーは聞き逃さなかった。
「声?」
彼女は耳を押さえる手を少し緩めてグレゴリーのほうへ顔を向けた。
成程、この角度から見るとそれなりに綺麗な顔立ちをしている気もする。
「声が・・・聞こえるんです・・・部屋の天井が薄くって・・・」
「おや、それはそれは・・・」
彼女の目から涙がぼろりと零れた。
透明の水は彼女の白い頬を伝って、女の膝元へ落ちた。
黒いスカートに小さな染みが出来た。
グレゴリーはその一部始終ををなんとなく、目で追った。
「お願いします、部屋をかえてください・・!天井だけじゃないの・・・隣との壁も薄い、鳴き声がする・・・こわいんです」
ああ、確かにあの部屋の位置ならば、二階の声が筒抜けになるかもしれない。
特に、あのサボテン野郎の部屋にあのインチキくさい犬が訪れているとき等、声が丸聞こえかもしれない。
そうでなくても、あの犬は甲高い声が響いて耳触りなのだ。
「鳴き声、でございますか?」
グレゴリーは少し意地悪く聞き返した。
彼女が隣の部屋のネコと結託し逃亡を企てたことは知っている。
グレゴリーの知らぬところで、よく猫と密会をしていたことも今ではよく知っている。
その、彼女が「鳴き声がこわい」などという。
愉快にならないわけがなかった。
「然様でございますか、隣にはそれはそれは恐ろしいネコがおりまして、おや?・・・・以前、お客様にこのお話はしておりませんでしたでしょうか?」
ゆらり、とグレゴリーの手に持った蝋燭の火が揺れて空間が歪んだ。


彼女がこのホテルに来た夜、グレゴリーは彼女に隣に関して告げた、だがそれ以上に彼女は隣の客については知っている。
未だにネコの部屋のスペアの鍵は見つからないが、彼女が盗み出していたことは明白だ。
彼女は「ううう」と呻いて頭を抱え込んでしまった。
どうしたタイミングか、背後のあのネコの部屋から聞くに堪えない、嗚咽の混じった叫び声が聞こえた。
薄暗い廊下にネコの叫び声は響いて、そして廊下に充満する暗闇に消えていった。
彼女は震えている、消え入るような声で「ごめん、ごめんね」とつぶやいている。

グレゴリーは笑っている。
彼女はネコに対してこんなにも思い入れがあるようだが、あのネコは果たして彼女のことを覚えているだろうか?
元々、気の触れたネコであるのだ、だから考えるだけ無駄だ。

そうすると、静かであった廊下の奥から、どたどた、という少し不格好な足音が聞こえた。
彼女はびくり、とその音に反応する。
何がやって来たかを、彼女はよく知っているのだ。
彼女を隠す形で立つと、暗闇から走ってきた包帯を巻いた血まみれの大型犬がグレゴリーの脇を通り過ぎた。
血まみれの犬が通り過ぎた後でも、彼女は震えていた。
それから、廊下の奥から響いてきたキャサリンの「もう、ほんとに忙しいわ~」といった間延びした愚痴にも過剰に反応した。
ただ、キャサリンはこちらへは来なかったようで、医務室へ向かって行ったようである。

姿が見えても見えていなくても彼女には関係ないのだ。
グレゴリーは自分の隣で怯え、壁に手をついてぼろぼろと涙を溢す彼女を見る。
彼女の顔にあの頃の、何にも屈することのない精神の強さはない。
「・・・お客様は、何もかもがこわいので御座いますね」

グレゴリーの話を聞いているのか聞いていないのか彼女はただただ溢れてくる涙をぬぐった。
手を差し出し、グレゴリーは彼女に立ちあがるように促した。
「もっと静かなお部屋をご用意致しましょう・・・、あのお部屋では安らぐことは難しいでしょう」
彼女は素直にグレゴリーの手を借りて立ち上がった。
立ちあがった彼女は、どこかフラフラとしていて不安定な出来の悪い家具のようだった。
「さあ、お客様、すぐに他のお部屋の準備を致します、申し訳御座いませんが、もう少しだけお部屋でお待ちくださいませ・・・ああ、温かいものを先にお運び致しますか」
グレゴリーが彼女に聞いていると、背後で、そんな彼女を咎めるようにネコがまた大きな潰れた声で鳴いた。
実際は、咎めるだのはどうだかわからないがグレゴリーにはそう聞こえた。
彼女は鳴き声に顔を歪め瞼を強く閉じた。
必死に何かに耐えているようであった。
グレゴリーは彼女の顔を覗き込んで囁くように小さく笑って言った。

「大丈夫で御座いますよ、お客様。 このグレゴリーがついております・・・ヒッヒッヒッヒ」
彼女は弱々しくも、確かにグレゴリーの手を握った。

++

谷山浩子の「夢のスープ」を聴いてたらなんか、ひっさびさに書いてみたくなった。
いや、別に関連は全くないんだけど、怖いのに心地いいって感じがね、懐かしくて。
過去に書いたくらいGHS文章はサイトのほうにあったりします。
グレゴリーさん視点でやってみた。

私自身、もう当時からGHSが好きでしょんないもんですからゲームを入手した当初、ガールに自分の本名を付けてすげぇやりこんでました。
そのせいか、ボーイのデザインは好きなんだけど、あんまし使った記憶がない・・・。
初めて使ったとき、走り方がリーマンのカツカツ系な感じがして「こいつ現実では結構歳なんじゃあ?」とか思いました。

もうね、GHSが大好きな人間にとってソウルコレクターであのホテルを歩き回れる、というのは夢のようなもんだったです。
もう、グレゴリーさんとあんちゃんのストーキングばっかしてた。
シェフの鍋にイタズラして、自室で待機していたタイミングでのシェフの雄叫びを聞いたときは、プレイ中の私もその演出にドキドキして、深夜にも関わらず「きたーーーー!!!」とか叫んでしまって同居人から「うるせえ!」とすげえ怒られました。

ずっと、ガールは現実で何をやらかしてホテルにきてたのかな?と思ってプレイしてて、次第に何故か「人か何か殺したんかな?」とか思いこんでたのでラストのプレイヤーに丸投げにはちょっと肩すかし。
いや、それが正しいんでしょけどね。

拍手[3回]

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【2011/10/11 02:05 】 | GHS | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
お知らせと落書き
リンクを追加させて頂きました。
なんちゅうか自分用。

もし不都合などありましたら拍手などでお知らせくださるとありがたくおもいます・・・。
まだいじり途中です・・・。


ちょっとした落書き。
音楽編のジャケットのイラストが可愛かったので。買わないけど。
あれは、4人とも全然方向性の違う楽器持ってる統一性のなさも好きですけど、モーちゃんがヘマやらかしてる、というのがすげー可愛い。

モーちゃんは苦手なことあんましなさそうなのになあ。
イナホちゃんが胡弓の名手だったらクソ萌えるんですけど。お嬢様教育?
なんかOVAイナホちゃんて中国好きですよね。

あー、モーちゃんとイナホちゃんいいなあ。
まあ、需要はすげえ少ないんですけどね・・・・ええ・・・。うん。
ネットで描いてる方はちらほらと見かけるんですけど。

あ、こんなことしてる場合じゃない、部屋の壁紙塗らなきゃ・・・。
突発的に、壁色を変えたい!とおもい、先月末から壁色をぬっております。

最初は昔から張ってある壁紙にきつい紺色を塗ってたんですが、なんかビニール壁だからかテカテカして嫌だなーとおもい、今月に入ってから、壁紙を全部張り直してもうちょい明るい青に塗り直し。

まあ、結構暇つぶし&気分転換になります。

ただねー、壁色自分で塗ってるーって話をしたら職場の人がそろって理解出来ないって言うんですよねー。
ええええ。一人くらい楽しそうって言ってよー。 とそんな心境。

歯医者さんに予約いれた日も塗っていたわけですが、時間に遅れそうになって、どうしても指に付いたペンキが落とせず、そのまんま行ったら、先生に「なに、その指マニキュア失敗したの?」と聞かれて「いやー、むしゃくしゃしたんで今、壁色塗り替えてるんですよう」と言ったら「自分で?ワイルドやね~!」といってくれた。

うん、こーゆー対応が嬉しいです。
こんなんだから、いろんな人とそつなくやっていけないわけです。


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【2011/10/09 15:21 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
マスターモスキートンラジオドラマ1 感想
マスターモスキートンのラジオドラマが届いたので聴いてみた。

96年にラジオドラマになってて、その次にOVA、お次にTVシリーズという流れのようで。
これが子安さんの初主演のようですね。なんと。

というわけで、一番最初のものだからか、ノリきれてない部分もありますね、やっぱ。
でも、イナホちゃんはこのときが一番可愛かったかも?w
というか、ジャケットのイナホちゃん可愛い。ドレス似合ってる。


話はOVAの二年前、イナホちゃんがモーちゃんを血の契約で眠りから覚ましたとこから始まり。
OVAの一、二巻よりもかなりギャグより。

なんか、まあ、そんな深くはどうと思うところはなかったんですが、モーちゃんのイナホちゃんへの対応の変化が面白かったです。

最初は「なんで俺がこんな乳臭い庶民の娘なんぞに従わなきゃならんのだー!!!」とぼやきまくってたのに第三話めではイナホのお母さんにプロポーズまがいのことを・・・!

びっくりした、モーちゃんて結構イナホちゃんにメロメロだったんすね。
イナホちゃんの悪口言ってる時、のろけにしか聞こえねえwww
そりゃあ、ホノオにマゾなの?って言われるわ。


つーか、イナホちゃん庶民じゃないしね。名家のお嬢様だぞ。
そして北ヨーロッパ美少女選手権、予選7位・・・・www 
でも、イナホちゃんは最初からモーちゃんに気があったんですね。まあ、かっこいいしなあ。
おかあさんも精神攻撃すげえ「でも好きなんでしょ?」って、何を言わせたかったんだかww
何で、おかあさんにはすげえ腰低いんだww
それと、実家でコキ使われてたって話だけど、ヒトメボレ家執事いるっぽいのに、モーちゃんは何をさせられてたのwww

しかし、イナホちゃんに甘えられて「可愛い~・・・」とかもだえるモーちゃんなんかやばいよね。
イナホちゃんこの時、15歳・・・・。
ロ、ロリコンくせえ! ロリ吸血鬼!

あと、モーちゃんはイナホちゃんのひいおばあちゃんのこと待ってたのかな。

なんかユキとホノオがすげえ可愛かった。
うえだゆうじいいなあ、太い声と少年声の差がよいのう。

しかし、ホノオとユキの歌よかったなあ。
二人とも歌ホントうまいですねー。
モーちゃんとイナホちゃんよりも声の伸びがいいじゃないかwwうえだゆうじ歌うめえ・・・!
いや,子安さんも今井さんもうまいんだけど。

でも、あんましこーゆーノリ得意じゃないなあ。90年代ノリ?
あと二枚あるみたいですけどね、ドラマCD.     
うーむ・・・。

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【2011/10/06 17:05 】 | マスターモスキートン | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
マスターモスキートンOVA 感想3
鉄は熱いうち、三打目。

五、六巻目。

これででラストです。

ネタばれです。




マスターモスキートンを購入するに至ったとどめ、というのが、youtubeでどんな感じのアニメなのかな?と思って、外人さんの編集したムービーを観たことなんですが。

絵が奇麗だなーと観てたんですが、ムービーには物語のラストシーンもそこに含まれてて、観た瞬間「え、もしかしてこれ、このシーンがラストなの???」とびっくりした。

ネタばれなんで、書きますが、ラストは、理由あってモスキートンやホノオ、ユキ、が月に残留し、イナホちゃんだけが地球に戻り、一人時計屋を営んでる、というものです。
約束したので、イナホちゃんはモーちゃんの帰りを待ち続けているのですけど、寂しさ故かホノオ、ユキ、カミル、そしてモーちゃんを思い出している。
ここ、ホント・・・演出が切なすぎるんですが。モーちゃんの幻影が振り返って笑いかけてくるとことかね。
人間とそうでないものの線引きのようなものも感じられてしまって哀しいです。

まー、そんなわけで、ドタバタアニメだとばかり思ってたのに、こんな吃驚するほど切ないラストがあるとは。
と驚き、衝動的に密林さんで購入。
これはただのアニメじゃねえな!と思わされまして・・・。

で、この巻としてはシリアスな展開な続き。
カミルとイナホのモーちゃんの灰の取り合いでのガチンコバトル。
なんというか、初見のときは、「カミル・・・!もうこの女・・・!!」とかイライラ思っちゃうんだけど、二回目観たらなんか、カミルが切ないんですよ。
視聴者は、基本的にイナホちゃんに感情移入するから、カミルマジでいい加減にしろ、的な感覚だとは思うんだけど、カミル側から話を観てみれば彼女なりにモーちゃんへの愛で溢れて健気なんですよね。

過去になにかあったらしくて、、モーちゃんはカミルの愛情をあんまし受け取る気はないらしいってのはわかるんですが、またこのあたりでも変な溝があるんですよね。
カミルにとってはモーちゃんのために300年も生きてるのに何で、そんな小娘ごときに愛情を注ぐのか?何で自分を受け入れてくれないのか?という思いが爆発してただけなんですよね。
モーちゃんも完全に突っぱねないのは、昔真剣に愛した女、という想いがあるのかなあと、どこまでも優しい男ですね。ええおい。

モーちゃんはなんというか、受け身なんだなあと、そんで基本的に来るもの拒まずタイプなのかな、と思った。
誰と付き合おうとも、一生その相手だけを思い続けていくって生き方は出来ないのかなー。
出来ないなりに、割り切ってその時愛した女には最大限の優しさで答える、ということかもですね。
もしかしたらイナホちゃんの、際限ないわがままに応えてしまうのもそういった罪悪感からきてるのもあるかもしれませんな。
一生っていっても、モーちゃんは死ねないもんなあ。そう考えると気が狂うぜ・・・・。
永遠の愛というものをそこはかとなく否定してる作品だなあ。
TVシリーズのほうが好き、という人はイナホちゃんとモーちゃんの関係に発展性があるから、という理由をあげるようですね・・そーだよなあ、OVAはモーちゃんの一生の中の一つの出来ごと、って話だしなあ。
美しいけどやりきれないですね。

わがままで思ったけど、イナホちゃんとモーちゃんてのび太とドラえもんに似てるなあ。
まあ、とても切り返しの弱いドラえもんなんですが・・・。
カミルとイナホちゃんの精神のえぐりあいから、普通の殴り合いのキャットファイトに移行する展開はよかったです。
その後の、血の契約で蘇ったモーちゃんが「え?何何?」と状況把握しようとして「あ、キスの続きでしたわww」って顔でイナホちゃんにキスしようとするシーンがディ・モールト好きなんですけど。
キス待ちのイナホちゃんを見つけた時のモーちゃんの優しい顔・・・!
なんて愛のこもった「ハイハイ」・・・!!子安声でこれを言うんやで!ドキドキしちゃうだろが!
テラ子安!!  ・・・・使い方ちょっと違うのわかってる!

いやー、しかし語りすぎないことは美徳だとは思うんですが、サンジェルマン伯爵とモーちゃんとカミルに昔何があったのやら。
それはそうと、サンジェルマンに吸血されるカミルは吃驚するほど胸揉まれてますね。
1巻でイナホちゃんもモーちゃんに胸触られてましたけど。
吸血鬼は血を吸うときは胸を弄るのが決まりなのか?なんだよそのハレンチルールwwww
OPでモーちゃんがノスフェラトゥを観てるわけですが、確かノスフェラトゥの中でオルロック伯爵が女の血を吸うときに胸触ってた記憶があるんでそこからなんでしょうね、淫美な感じで私はいいと思います。
1巻のイナホちゃんの首筋に噛みつく前のモーちゃんが愛し気にイナホちゃんの首筋に辛そうにスリスリすんのもなんか作り込んでんなー、と・・・。
かなり恋愛色の強い作品なんだなあ・・・。

サンジェルマンは、なんかよくわからんのでそう好きでもないんですが、ラスプーチンは妙に好きです。
結局何人だったのかな?

OPの月から地球を見てるモーちゃんのカットが最終巻観た後だとどーゆー状況なのかわかって哀しいなあ。
寂しいいけどいい絵なんだよなあ。
個人的にはモーちゃんはイナホちゃんの生きてるうちに地球へは戻ってこれなかったんじゃないかなあとか思う。
でも、哀しすぎるのでDVDの最終巻ジャケット観るたびに安堵しますが。
歳をとることを嫌がったイナホちゃんだけど、あのカットのイナホちゃんはホントに奇麗ですね。
まあ、個人的にはどちらの未来もあり、ということで・・・。

他の方の感想などで、「モーちゃんみたいな彼氏欲しい」とかあったんですが。
・・・すげえわかる・・・!!
背が高いわ、顔は癖があるけどいいわ、テラ子安だわでいいとこばかりです。
ただし、自分が先に死んだとして、いつまでも一人ではいてくれないところが寂しいかなあ。
まーでも、吸血鬼であんな理解力のある野郎なんて、落ちない女のほうが少ないんじゃないか・・・。
あああ、罪な男だなー。

あ、そういえばOPの墓場の土中からぬるっと出てくるモーちゃんの元ネタって何なのかな・・・。
ホラー映画だとはおもうんですが・・・ゾンビ系?悪魔の墓場とかちがうかな・・・?

いやー、ちょっと途中「・・・うーん・・・」なとこもあったけど、面白かったです。ロマンチック!
でもまあ、3~6巻はどうしても落ち着かないので1~2巻が好きだなあ。

あかほり作品て、セイバーJとKOビーストをかろうじて知ってるくらいなんですが。もし例のデュララララEDパロがあったら、カップル枠はモーちゃんとイナホちゃんで・・・!!!
あの曲聞いてるとこの二人思い出してしょんない・・・・。

TVシリーズは観ないと思う・・・。イナホちゃんの性格がなあ・・・あと、モーちゃんの服と顔が好きじゃないなあ・・・。なんかまあ、全話観たわけじゃないのでアレなんですけど色々愛情が足らない感じのよーな・・・。
今更ながら、TVのほうはモーちゃんがイナホをちゃん付けで呼んでた気がするんですが。


OVAの前日譚が描かれたドラマCDも気になるので今、購入を迷ってます・・・ううむ・・・。
子安さんはホント声がいい・・・間違い電話とか掛ってきてほしい・・・・。

たぶんこの先もちょいちょいとイラストなんか描くと思います。

拍手[4回]

【2011/10/02 15:28 】 | マスターモスキートン | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
マスターモスキートンOVA 感想2
マスターモスキートンOVA 感想2.
第三巻、第四巻。

ネタばれです。

鉄は熱いうちにうっとけ!!



いやー、OVAだからか、おっぱいポロリが多かったです。
どうしようかと思った。 イナホちゃんまでポロリしてましたね。

1、2巻は冒険もの、3~6はヒトメボレ家とモーちゃんの関係性って感じですね。
えーと、モーちゃんが300年前に愛したおんなカミルが登場するんですが、これがまー、美しいのに脱ぐわ脱ぐわで。
「ノーマルもSMもいけます!」とかそんな威張ることじゃないっすwww
確かに、昔のモーちゃん超ドSですけど。
おっぱいぽろりのカミルにモーちゃんのドン引きぶりがいいですね。
「いきなり何やっとんだ、おまえはー!!!」とか「おまえがそんなんだから俺はー!!」と叫んでくれてホッとしました。
あのままGOじゃなくてよかった・・・!
「慎みを持たんか!!」とか叫ぶのが偉い可愛いですね。おまえいくつだwww

なんというか、モーちゃんもヒトメボレ家の幾人かの女と恋人だけあって、イナホちゃんとの今の関係も絶対ってことはないんですよね。
永遠の命を持つモーちゃんですから、イナホちゃんが死んでしまったらまた他の女を愛してしまうだろうし。
実際にイナホちゃんの曾祖母と恋人であったり。
ヒトメボレ家に従属する吸血鬼である以上、そういったことは永遠に繰り返すんでしょうね。
永遠に一人である寂しさに耐えられなくて、自分に好意を持ってくれたヒトメボレ家の女を愛しちゃうんですかね。
曾祖母と同じように「自分のところに無理していなくていい、好きなとこ行きなさい」とイナホちゃんに言われて「俺はイナホのそばにいたいんだよ」って寄りそうシーンも、曾祖母の時とリンク。
まさに同じことを繰り返してる。
せつねー・・・。

イナホちゃんとカミルの、モーちゃんの取り合いがメインなんですが、正直、自分はカミルの思考ですね。
好きな男に家事なんてやらせたくはないし、ご飯もおいしいもの食べてほしい。
イナホちゃんの家事はモーちゃんに全部やらせ、自分は遊んでるってのは頂けないですねー。
なので、尽くす男と尽くさせる女の対決はあんまり好きじゃなかったなー。
イナホちゃんも若さゆえの傲慢さだとは思うんですけど。
後ね、なんやかんやでモーちゃんが言うこと聞くからですよ、モーちゃんの所為だよこれww

あと、裸で迫るカミルと風呂上りでタオルがパラりのイナホちゃんとその間に挟まれるモーちゃんのシーン・・・。
おまえらとりあえず 服 着 ろ wwww
なんでしょうね、この3,4巻の異常なおっぱいぽろりは。
このシーンでカミルに対して花瓶投げようとするイナホちゃんが指切って、モーちゃんがすぐさま「あーあー何やってんの」と指を舐めるシーンも結構好きです。
なんだかんだで、イナホちゃんを優先して構ってはくれてるんすね。
その後の長いこと血を吸うモーちゃんの覚醒異変に気づくシーンとか好きですが。馬鹿かwww


カミルって、ヒトメボレ家の先祖みたいな空気は出てるんですが、名前は「カミル・イナホ・カミーラ」・・・
対してイナホちゃんは「イナホ・ヒトメボレ」・・・だったら、「カミル・ヒトメボレ・カミーラ」では???
非ヒトメボレ家出身?? 単にイナホちゃんと同じ名前なだけか?うーん・・・。
今更んがら、イナホ・ヒトメボレってすげー名前だなあ、TVシリーズだと親戚にアキタ・コマチっているんでしたっけ。
どんな一族だよwwww



「そばにいたい」って言ってくれたモーちゃんに安心したのかチューせがむイナホちゃんに「え、チュー?チューいっちゃいますか?」てな感じで照れるモーちゃん可愛い。なんだこれ。
イナホちゃんがオーパーツオーパーツ言うから、そういったことは全然なかったんですかね。

二巻の冒頭の、モーちゃんとイナホちゃんが初めて会ったときの「また、会えたね」の台詞がこの巻観てから考えると哀しい・・・。
まあ、そんな話の詰まった巻です。

拍手[1回]

【2011/09/29 00:51 】 | マスターモスキートン | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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